20km de Paris
先週、20km de Parisに挑戦。故障することなく、歩くこともなく、完走できたことが地味に嬉しい。
振り返ってみれば、運動部経験も趣味のスポーツもなかった私が、5年ほど前に少し走り始めた頃には、3〜5kmも走れば上出来だった。途中、膝が痛む時期があり、走ったり休んだりを繰り返していたけれど、今年の初めに中敷きを作ったことで、ピタッと痛みが止まり、コンスタントに走ることができるようになった。
今年春に10kmランに参加したことに気を良くして、秋頃にも何かやりたいと思い立った。それで友達と参加することにしたのが、この20km de Paris。バカンス中は、景色も変わるので、ランニングに退屈することなく走れたのだけれど、9月はパリは寒くなるし暗くなるしで、かなりサボってしまったのでちょっと不安だった。
Pont d'Ienaからスタートして、凱旋門、Av de Fochを抜けてブーローニュの森を抜ける最初の10kmは6'30/kmペースで、時々話しながら、景色を見ながら走ります。こういうランイベントで、楽しいなと思ったのは、パリの観光名所や大通りを気持ち良く走れること。
10kmを過ぎると、後半戦はセーヌ河岸沿い(道が細くなって渋滞中)。エッフェル塔を見ながら楽しく走る。練習では、最高でも12〜13kmほどしか走っていなかったので、15km過ぎからは、未知の世界だなと思って、前半は抑え気味に走っていたのが良かった。
15km過ぎると、足が疲れているのを如実に感じ、「完走はできるけど、スパートをかけるのはきついなー」と、感じる事しきり。18km辺りで、旦那が沿道にいてくれたのが励みになる。
5kmごとのペースは32分、31分、30分、31分と割とコンスタントに走り、2時間4分で完走。やはりスパートは、気持ち程度しかできなかった。
今回のことで、また一つ楽しくなり、今年は冬も頑張って走りたいな、と思っております。12月に10kmを間に挟み、3月にSemi de Parisに参加したいと思います。
ロンドン
友達に会いにロンドンへ2泊3日。そのついでに、ロンドンで働く日本人お二人にアポを取り、お茶をしてもらった。Linkedinで世の中とても便利になったもんだ。イギリスに欧州拠点を持つ日系企業は、フランスのことをどう見ているのかなというのが気になっていた。やはりビジネスボリュームなどの関係もあり、やはり大陸ヨーロッパ進出は、それなりにハードルがあるのだなあと再確認。
6年前にも新人研修で1週間ほど来たけれど、記憶がおぼろげにしかない。ロンドンの人には怒られてしまうかもしれないけれど、英語圏で、金融都市で、多人種で、ニューヨークに通じるところがとても多い。ニューヨークにはたくさんあって、パリでは見かけないお店もたくさんあって懐かしい。
今回は、チェルシー地区の友人宅にお世話になったけれど、ニューヨークのチェルシー地区とはだいぶイメージが違う。ユーロスターの駅から遠くて面倒くさいぞーと内心思っていたら、高級住宅でした。失礼しました。
今回は観光らしきことはせず、ハイドパークを走ったり、マルシェに行ったり。パリとは流れる空気が違くて、それだけでけっこう楽しかった。会社へのお土産はファッジ。
これからは週末旅行にもっと行きたいものです。
就職活動&バカンス
さてさて、マスターに戻り一年間ワーキングスチューデントをしたわけですが、7月末にそのまま正社員で残るオファーにサインをして、スッキリした気分で8月を迎えています。
6月頃までは、チームに空きもないので普通に就職活動をしていたわけですが、6月に今働いているチームで社内異動する人が出たために、後任として残らないかと上司が打診をしてくれました。フルタイムにそのまま雇用する義理は特にないので、自分を信頼してくれたことには素直に感謝。
また秋から新しい会社だったら、またそこから人を覚えて、信頼を得て、自分で仕事しやすい環境を整えて、とすこーしだけ面倒だなあと思っていたので、降って湧いた幸運。幸運を期待してはいけないけれど、チャンスがあれば掴まなければいけないなと改めて実感しました。
と、いうことで、これからがパリライフの本番。日本や米国では味わえない醍醐味。私も今週から3週間のバカンスです。まずは義両親のサマーハウスでデトックスしてから、クロアチア&モンテネグロ!
合間を見て、就職活動を振り返りたいと思います。
パリ・オペラ座 ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe)
パリ・オペラ座のバレエ公演の備忘録。音楽を担当しているのがジェームス・ブレイクという、クラブシーンの人だったということで旦那が興味を持った公演。
ウィリアム・フォーサイスは「モダン・バレエを解体し再構築した」振付家らしく、予備知識なしで見始めた私は、最初の演目「Of Any If And」は、失敗したかもというほど、意味がわからなかった。続く 「Approximate Sonata」 も少し良かったけれど、すごく楽しめたかというとイマイチで、私のフラストレーションは高まるばかり。。後からちょろっと調べたら、超絶技巧に挑戦する振付らしく?好きとかいう次元で見るものでもないらしい。コンテンポラリー・バレエは難しくて、普通にクラシックバレエのが観ていて楽しいなあと、半ば諦めの境地。
と、ここで終わっていたら思い出すこともなかったのだけれど、最後の Blake Work I が素晴らしかった。クラブシーンで聴くような音楽にバレエを合わせてすごく楽しいし、新しいものを開拓するのってこういうことかぁと感じられるようなものだった。前二作は1990年代の作品で、20年前に「新しかった」のだろうけれど、2016年に「新しい」ものをやると、こういう感じなのか、と。
このBlake Work Iは、9月のSegal / Peck / Pite / Forsytheという公演でかかるみたいなので、興味のある方は是非。
ニースのテロを受けて
7月14日の革命記念日の祝日を境に、夏のバカンスに行く人も徐々に増え始め、私も今週末はちょろっとパリを脱出して、ポルトガル第二の都市のポルトにいます。
のんびりした気分で過ごしていたところに飛び込んできたのは、南仏ニースでのテロ。フランス 第5の都市で、家族連れのバカンスや海外からの旅行客も多いニース。先日までフランスで開催されていたEUFA ユーロ 2016は、大きな混乱もなく終わって、内心ホッとしていたけれど、こうやってテロがすぐそこにあることを、否応なく感じさせられる。
今回はフランスにいない間に起こった物理的な距離のせいか、暗い気持ちになるものの、意外なほどショックが少ない。パリでの連続テロ以降、心理的な耐性がついてしまっている自分に少し悲しくなる。
長く先の見えないトンネルに入り、際限なく怒りや悲しみにエネルギーを使うと、どこかで息切れしてしまう。先が見えないから、省エネモードで耐えるというのも、向き合い方として正しいのかわからない。
次の一言を考えてもう30分行ったり来たりしている。今の自分に答えはないということなんでしょう。