Paris 2014 + 3

2014年に「パリに引っ越しました」(旧ブログタイトル)。3年目の私的メモ。

フランス人の平均給与は約31万円

フランスと日本の給与水準の違いが気になったので調べてみる。この手の「平均」はめちゃくちゃ色が混ざりった数字なわけで、実際全然役に立たないことは承知の上、イメージを持つためにお勉強。

 

フランス人の平均月額手取り給与額は約31万円

INSEE 2011年の数値を元にした、社会保障費などを考慮後の月額手取り給与は約31万円(2,218€、EURJPY140円で計算)。もちろん中央値はもっと下にあって、約24万円(1,712€)。上位10%は約67万円(4,803€)を稼ぎ、"Cadres"(=高学歴者、エリート層、企業幹部・幹部候補)の平均は約60万円(4,302€)と倍になる。

 

まぁ、日本もそんなものかな

日本の給与情報で一番簡単手に入ったのが、民間給与実態統計調査。だが、年間かつ額面なので、先ほどのフランスの数値とは比較しにくい。

日本の賞与込みの平均給与額を12等分して月額に修正。平均月額給与は約34万円(年間408万円)。中央値は300〜400万円のレンジなので、約25〜33万円。上位10%は約60万台前半にプロットされる。なんだ、あまり変わらないのね。

但し、税金・社会保障費を考慮するかしないかといった違いがあるので注意。あまり詳しくないので改めて調べてみないといけないが、直感的には日本もフランスも平均的にはそんなに給与水準は変わらないのね、というイメージを新たにする。

 

男女収入格差は、フランス<日本

民間給与実態統計調査によると、正規雇用者の平均所得は男性521万円に対し、女性350万円。日本での男女収入格差は、ざっくり30%。

一方フランスも、女性の社会進出先進国のイメージがあるけど、やはり格差は厳然とあり、同様の計算をすると約20%。

結果的には、日本人の女性がフランスで働く場合、日本に比べて男女格差がないメリット、外国人であるデメリットが相殺されるということか。ただ周りの話を訊いていると、子供を育てながら働ける環境が整っているメリットのほうが勝っている声を聞く。

 

また日を改めて、これをパリに絞って数字を見てみたい。

 

《参考》

民間給与実態統計調査(平成24年度分)

Un Françaos gagne en moyenne 2.218 euros par mois. Vraiment ?, 2014/4/8, Europe1.fr