パリに引っ越しました。

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パリの就職活動⑥ CDD(有期限労働契約)を検討する

日本で正社員で働いていた人は、フランスで仕事を探すときに、当たり前のように正社員を探しますよね。私は、探しました。結論としては、フランスで働いた経験がない場合、日系企業なら正規雇用の可能性あるが、現地企業はぐっと難しくなると思います

初めてフランスで仕事を探す場合、どういう条件を落としどころにするかは、すごく難しい問題だと思います。当たり前なんですが、外国人なのでハンデはあるわけです。それを探りあてるためにも数ヶ月必要だと思います。

 

私が仕事を探した実感としては、現地企業は、フランスで働いたことのない日本人を最初からCDIで雇うというリスクの高いことには慎重になるということです。日系企業は、面接や履歴書・職務経験である程度能力を推し量れるので、CDIで採用してくれるケースもあると思います。

が、現地企業の場合は、学歴・職歴の価値を評価するベンチマークがあまりないので、リスクが高すぎて採用に至らないのではないのではないかと思います。

さて、職務内容、雇用形態(期限ありなし)、給与水準、勤務地などの諸条件で自分が重要視するものと、譲歩できるものを考えてみてください。

 

もし、雇用形態の優先順位が高くない(1年以内に再び職探しすること厭わない)なら、自分の能力を証明するチャンスを得るためにCDDも検討する価値があると思います。CDDでちょっとな、と思った募集にも履歴書を送ってみてください。また、複数募集を出しているような大企業なら、面接でCDDだったらどうか?など交渉材料にしてみてください。CDDの利用事由には、業務の一時的な増加や産休代理要員であるなど、制約があるので何でもかんでもCDDで採用できるわけではありませんが、訊いてみて損はないかと思います。

 

何でもかんでも妥協して自分の価値を投げ売りする必要はないので、どの条件を調整すると市場価値に合致するのか数を当たって見極めることが大事だと思います。

私が同時期に受けたオファーを具体的に比べてみたいと思います。諸条件ばらばらです。

 

  1. 日系企業のCDIで、職務内容および給与水準などは自分の期待をクリアしていたが、勤務地が遠方だったため、別居が必要になり、金銭的・精神的な負担を抱える点がネック
  2. 仏企業のCDDで、職務経歴を活かして働くことが可能だったので給与水準も妥当な範囲。不安定な雇用だが、「仏企業で働いた経験」が手に入り、今後の選択肢を広げる足がかりとなる
  3. 独系企業の興味ある未経験業界へのスタージュで、キャリアチェンジとして将来性を買うという検討できなくはなかったが、月1000€まで自分の価値を下げてしまうのはどうなのか?という疑問あり

 

就職活動を始めて半年を経過した頃だったので、ここらへんで一回タイムアップとして、判断することにした。この間に、興味ある未経験業界もCDIポストの面接にこぎ着けるようになってきたので、結果的には②で時間と給与、「仏企業で働いた経験」を確保して、継続的にチャンスを伺う、という判断になった。と、いうわけで働き出してからも就職活動は続くわけですね。

 

CDIとCDDの相違点をメモしておきます。

① Contrat de travail à durée indéterminée (CDI) 無期限労働契約

正規雇用。

  • メリットは、解雇規制に守られた安定的な雇用、給与水準、フリンジベネフィットは多い。日本と同じですね。
  • デメリットは、他の雇用形態に比べて採用のハードルが高くなる

 

② Contrat de travail à durée déterminée (CDD) 有期限労働契約

非正規雇用の一種で、期限の定めがある点がCDIと異なる。法律上は均等待遇が義務づけられており、正規雇用と同等の報酬を提示しなくてはいけない。同じ動機・事由(motif)で更新が可能なのは1回のみで、最長18ヶ月。その他の特徴としては、不安定雇用手当として、雇用企業から報酬総額の10%が受け取れる。また、契約期間終了後に、次の雇用先がない場合、4ヶ月以上働いていれば失業手当が出る。

  • メリットは、正規雇用に準じた報酬が提示されるので、妥当な給与が確保できる。(但し、年間フルで働ける正規雇用と異なり、ブランクが出やすいので実質的な年間所得は落ちると思われる)。フランスで就業経験がない場合、採用側は慎重になるため、能力を証明するチャンスと考え、まずはCDDで勤務することも検討の価値がある
  • デメリットは、有期限契約なので半年程度だと、すぐに次の仕事を探さないといけない不安定な雇用

 

ぜひ、検討してみて下さい。