北モロッコの片隅で日本人に会う
モロッコ人とユダヤ系アメリカ人の友人が、トランプ政権になってからの入出国の混乱に不安を感じて、今年の春にNYで予定していた結婚式を見送った。
アメリカの重苦しい雰囲気を身近に感じさせるできごとで、それなりに思うところはあったが、とりあえずの問題は、宙ぶらりんになってしまった5月の休暇をどうするか。
そして連想ゲームのように、私たちは急遽モロッコに行くことにした。カサブランカで友人を訪ねてから、アシラ、シェフシャウエン、テトゥアン、タンジェと北モロッコを巡る一週間。南モロッコはかなり疲れるという話を各方面から聞いていたので、また別の機会に。
パリからは飛行機で3時間、政情も安定しているし、フランス語も通じるし、身近な旅行先。まずはカサブランカで友人と会う。建設に8年間かかったモロッコ最大級のハサンII世モスク。エメラルドグリーンをメインにした細かな装飾は見応えがある。アブダビの白亜のモスクも圧巻だが、こちらも趣が違ってまたいい。
カサブランカから車で北上すること3時間。タンジェの南に位置するアシラという小さな海辺の街がある。フランス人の友人から日本人が営むDar TabiaというB&Bがあると聞いていたので気になっていたので、2泊することにする。
フランスにいたこともある宿主さんは、モロッコに惚れ込んでマラケッシュで働くも、アシラを気に入って3年前にオープン。趣味よくインテリアが揃って、かわいい赤ちゃんをあやしながら宿を夫婦で切り盛り。
こういう生活いいなぁと思わずにはいられない。刺激になる出会いに、翌月には日本で再び会うことに。久しぶりにこんな次につながる出会いがあって嬉しくなってしまった。北モロッコに行く時にはおすすめ。(@dartabia - instagram)