フランス人にお勧めしたい本。ノエルのプレゼントに
東京もパリも気分は既にクリスマスでしょうか。そろそろ友だちとの間でも話題になるようになってきました。「プレゼント、どうする?」と。私は引っ越してきて、初めてのノエル。日本を前面に出した本で乗り切ります!
フランスでは家族で過ごす一大イベントのノエル。私もパリに引っ越してから、初めてパートナーの実家で過ごすノエルです。当然、「プレゼント、どうしようかなぁ」と、なるわけです。
日本でも家族でプレゼントを贈りある家庭って多いんでしょうか。私の実家では、子供の頃にはあった習慣も、いつの間にか廃止され、誕生日プレゼントも特にあげる習慣がないので、パートナーには最初悲しい目で見られました。仲はいいのですがね。。
さて、パートナーは別の機会に考えるとして、実家のご両親とお兄さん夫婦へのプレゼント。相手のことをちょっと考えた感じがして、自分の個性も出せつつ、話題も広がるような、しかもお財布に優しいプレゼント。というと、私はよく本を贈ります。
今回は、新参者の日本人として、日本を前面に出したセレクションをご紹介します。
① Autoportrait de l'auteur en coureur de fond - Haruki Murakami(走ることについて語るときに僕の語ること、村上春樹著)
日本の作家で一番有名といって差し支えないですよね。村上春樹さん。実は私、小説のほうはアタリハズレがあるなぁと思ってしまうのですが、彼の書くエッセイは大好き!!特に、「走ることについて語るときに僕の語ること」のほか、ボストン生活を綴った「やがて哀しき外国語」は、繰り返し買っています(よく友だちにあげてしまうので。)
なんで彼のエッセイが好きかというと、あの文体というかテンポが好きなので、翻訳版でどこまで良さが伝わるかわからないのですが、パートナーはとりあえず読み終わったあとに「走りたくなった」と言い出したので、まあまあいいのかな。走る方にお勧め。
② TERMAE ROMAE 1 - Mari Yamazaki(テルマエロマエ1巻 、ヤマザキマリ著)
日本に一度行って、温泉に入ったことがあるフランス人にぜひ読んでほしい!温泉文化を知ってもらうのに最高な漫画です。一部の漫画ファン以外のフランス人には、馴染みがないので、漫画をあげるのはちょっとなーと思っても、テルマエロマエはテーマが入りやすいと思うのでおすすめ。他にも、ワインや料理をテーマにした漫画なんかも大人には興味持ってもらえていいかなと思います。
フランスでは、漫画の翻訳版が驚くほどすぐ出ているので、テルマエロマエもしっかり愛蔵版まであります。
③ Haïkus des quatre saisons : Estampes d'Hokusai- Katsushika Hokusai, Roger Munier
パリでは、現在「北斎展」がやっており、あちこちで北斎関連の本が置いております。1月までなので、行こうか悩むところです。
北斎の浮世絵に、芭蕉をはじめ有名な俳句(もちろん翻訳)を添えた一冊。カラーで目で楽しめるのでおすすめ。あわせて、俳句って何?みたいな質問に答えられないといけないわけですが。
④ VAGUES, TEMPÊRES ET MARÉES : Hokusai, Turner, Monet... - Artlys
もうひとつ北斎関連本。こちらは、印象派画家も北斎から影響を受けていることがちょっと説明してあるようなビジュアル本。
油絵をやる人なんかに楽しんでもらえると思いました。どちらもポストカードを一回り大きいくらいのコンパクトな本なので、さらっと見れていいです。もしパリ在住の方なら、北斎展のチケットも添えて、とかいいかもしれませんよね。
あと、この本て翻訳されてるんだ、と驚いたのが、こちら。
TOTTO-CHAN la petite fille à la fenêtre (窓際のトットちゃん、黒柳徹子著)
この本は自分で読もうと、自分用にお買い上げ。ぜひこの冬に読了したいと思います。
他にもこの本がいいよ!というのがある方は、ぜひ教えてください*