Paris 2014 + 3

2014年に「パリに引っ越しました」(旧ブログタイトル)。3年目の私的メモ。

海外生活を変えたテクノロジー:『リストラなう!』を読んでいます

先日読んだ『リストラなう!』が読み物として面白かった。その直後に、ジュンク堂が、来年2月1日付で丸善に吸収合併されると公表された。私は全く知らなかったが、2007年に丸善が大日本印刷の傘下に入り、2009年にジュンク堂も傘下に入り、経営統合することは既に計画されていた。業界の再編はゆっくりと、でも確実に進んでるのね。

ここ最近ようやく「時代の変化」というものを肌で感じるようになってきた。20歳そこそこだと、自分の周り半径3kmが全てだから、世の中の変化とか何のことか全くわからなかったのだ。で、海外生活をしていて、如実に感じたテクノロジーの変化を挙げてみる。

 

まずは、電子書籍。先日のエントリーでも書いた気がするけれど、以前は海外にいたら日本語の本は送ってもらうか、book offで立ち読みするか、日本の定価の2倍3倍の高いお金を払って買うしかなかった。今は、電子書籍で活字に対するストレスはずっと減った。速さ、料金、量・ラインナップのどれも我慢しなくなってよくなった。amazon & kindleのおかげで、面白そうなものはすぐにダウンロードして読むことができる。しかも、日本にいるのと同じ価格。雑誌や小説は、まだちょっとハードルがあるので、量・ライナップの面では、まだシームレスとは言えないが、ここも絶対なくなっていくと思う。

例えば、この2年間の海外生活で購入したのは、漫画が220冊、実用本・自己啓発本が50冊、小説・エッセイが10冊。計280冊をkindleで購入していた。日本にいた時も書店に行く暇だなかったので、漫画は既にkindleで買い始めていたが、海外にいると飢餓感からか、買う量が何倍にも増えた。これが日本にいる人だとどれぐらい標準なのかがよくわからない。このルートがマジョリティになるのっていつなんだろう。ならないのかな?

 

次に、スマホとwifi。海外ならでは、的なものでもなく、改めて書くようなことでもないのかもしれないけれど。今回の海外生活でも確実に日本との距離が縮まっているのを感じる。我が家は全員iphoneなので、ところ構わずFaceTimeで話せ、LINEでメッセージが入るようになったのは、すごい変化。写真や動画をリアルタイムでやり取りできるようになった。ここでも、速さ、料金、量・回数が格段に向上した昔(といっても2007年頃)は、週末に何時ね、とメールで約束して(しかも携帯からは確認できない)、時間になったらPCからskypeを立ち上げて話すというステップガ必要だったのが、今は思いついたそのときに、携帯からFaceTimeができる。時差さえ頭に入ってれば、簡単にリーチアウトできるようになった。写真・動画、FaceTimeは無料wifiや定額料金で可能(私の携帯は月額20ユーロ)。ちなみに、日本の固定電話にかけるのも定額料金の範囲内だ。かける先はあんまりないけど。

 

ちなみに、使えるとはいえ、まだイライラすることが多いのは、ネットバンク。都銀、ネットバンク、Citibankと平行して使わなくてはいけないのが超辛い。なぜって、クレジットカードがひもづいているのは、都銀で、小口の振込とかに便利なのはネットバンクで、証券口座を持っているのがCitibankだから。これで海外送金しようとすると、郵送で申し込みしなくてはいけなかったりする。ネットバンクは海外送金できない、とか。冗談でしょって感じ。全然スリム化できない。速さも、手数料も、まだまだ改良できる余地がある。ここももっとがんがん業界の下克上起こして欲しい。って、私金融業界出身なのに、仕事なくなっちゃうかしら。たぬきちさん、みたくなる?