街角のメッセージ:VIVE L'AMOUR(愛よ、永遠なれ)
最近、最近女の子に振られた17歳の青年が、シニカルな気分になって、夜な夜な『l'amour est mort』(愛は死んだ)と書きまくっている。Gare de l'Estからカナル運河に向かうこの壁だけでなくて、他にもいっぱい見かけた。それを見て、「こんなセンスないことするから、振られるんじゃないかなぁ。独りよがりだなぁ」と私は思っていたわけです。思春期の叫びって、自分のことを見てるような気分になるせいか、微笑ましいような、恥ずかしいような気分になるね。
そしたら、同じ学校の爽やか青年が、『VIVE L'AMOUR』(愛よ、永遠なれ)とカウンターパンチしてさ。爽やか青年の「愛は勝つ」的な、優等生発言に、件の青年は、ますます捻くれる。「きっと、そのうち彼女できるよ」と肩を叩いて、慰めたくなる。と、いう想像までした。
というか、そこらへんまで想像しないと楽しめない。もっと凝ったものが見たいぞ。