リムーザン地方の週末
日本はまだ梅雨でしょうか。パリは今週39度を記録し、真夏日です。気候がよくなったフランスは6月から結婚式シーズンに突入。毎週末のように結婚式に出席しております。
今回はフランスの中南部にあるLimousin(リムーザン)という地方に行ってきました。車だと5時間ほどかかるので、今回は飛行機でひとっとび。1時間半経つと、自然の中にポンと放り出された。
私は育ちは割とどこにでもあるベッドタウンなうえに、両親の実家はどちらも都内なので、夏休みに田舎で遊んだような思い出もあまりないのです。そのせいか「自然を欲する気持ち」みたいなのが割と弱い。というか、そういうのに気づくのが遅いみたいで、いざ来てみると毎回すーっごいリラックスするんですけどね。
ベルギー人の夫妻がやっているB&Bにステイ。落ち着いてから気づいたんだけれど、噂に違わずフランスの南部にはイギリス人の多いこと多いこと。宿泊客もイギリス人だったし、街中でサイクリングしている年配のグループもイギリス人。パリより英語が聞こえるという不思議な現象。
夜の結婚式にたらふく食べることを想定して軽めにサンドイッチ。スーパーで材料を買って、プールサイドでサンドイッチにする。そして夜は実際、この地方料理を堪能することに。
15分も経つと水着のあとがつくほど日差しが強いので、耐えきれなくなったところでプールにザブンと行く。人生に必要なものって大して多くないのではないかと、旦那としみじみ話す。で、マストリストのひとつは太陽ですね。
結婚式も楽しく過ごし…と言いたいのはやまやまだけれど、この日は、なんだか全然社交的な気分になれず(人見知り?!)、18時に始まったカクテルから、食事が終る午前2時(!)まで、かなりしんどい思いをしました…。日本語だったら何てことない知らない人との会話。フランス語でこんな長丁場はちょっとまだスタミナが…。
翌日は近郊を少し楽しみたいということで、私が行ってみたかったラスコー洞窟壁画を訪ねてから帰りました。
1万7千年〜2万年前にクロマニヨン人が残した洞窟内の壁画。世界遺産にも指定されて有名なこのラスコー。ご存知のとおりレプリカなわけですが、それでも楽しめます。(※旦那は「これだけのために来るのはどうかな〜」というレベルでしたが)
私は先史時代のものとかにすごい心躍るタイプなせいか、想像するだけでとても満足。2万年ってすごい。今あるもので2万年後に残るものって何なんだろう…とか考えてみたり。
帰りみちには昼寝をしていた鴨たち。私が近づいたら一様に首をもたげてザワザワ。「この鴨たちがフォアグラに…」という複雑な気持ちに…なったような、ならないような。
はい。結婚式のカクテル&ディナーはフォアグラと鴨づくしでした。美味しかった。