Paris 2014 + 3

2014年に「パリに引っ越しました」(旧ブログタイトル)。3年目の私的メモ。

フランスのAirbnbについて思うところ

1〜2年ほど前からAirbnb(エアビーアンドビー)を使っているのですが、フランスでもUberと並んで、目を付けられております。私は、Airbnbは(なんならUberも)利用者としてはすごく便利なので、最終的には規制をはねのけてくれるものと信じています

本質的な価値を提供している限り、そのビジネスが存在するのは必然だと思うから。特にAirbnbは、10年くらい前からあればいいのにと思っていたものが、まさに具現化したのでめちゃくちゃ応援しています。

 

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ニューヨークでは、使ったことのない友人のほうが少なかったくらいで、どこかに2泊3日くらいで週末旅行に行くときなんかはAirbnbを必ず使っていたのです。ニューヨーク近郊の別荘を短期滞在用に貸している人が多いから選択肢も沢山あります。マンハッタンに住んでいると、逆にクリスマスの間旅行で空けるので、その間だけ自分のアパートを貸しているという友人もいました。

 

ニューヨークのホテルも高いけれど、パリも負けず劣らず。何と言っても、パリは世界一の観光都市でホテルが高いという事情もあり、「アパートをAirbnbで貸したことあるよ」という人もちらほらいます。最近は、ポピュラーになりすぎてしまって、政府が規制に乗り出しているので、今後の舵取りが気になりますね。

 

最近読んだ記事によると、

  • フランスは、米国の次にAirbnbの利用が多い国
  • Airbnbで提供されている80万件の宿泊先のうち、10万件がフランス。パリが2.5〜3万件を占める
  • 2014年、フランス人の利用者は百万人。2008年以来、のべ2百万人がAirbnbを利用
  • 米国に行くフランス人の10人にひとりがAirbnbを利用
  • パリで提供されている2.5万件のうち8割が主要居住物件で違法性はない
  • 政府は違法な賃貸に対する対策チームを発足させており、2014年は15件の違法案件が摘発され、計46物件で51.5万ユーロの罰金

…とのことです。ちなみに、 自分の主要居住物件は短期滞在に貸してもよいが、1年で4ヶ月を超えてはいけないらしい。私これやりたいなーと思っているのですが、1ベッドルームなのでちょっと難しい。家族や親しい友人には、居間のソファーベッドを使ってもらってるけれど、他人となると、居間にアクセスがなくなるのはちょっとストレスになりそうだし。

将来的に2ベッドルームに住めたら、海外から来る家族や友人の滞在も快適になるし、そうでないときには日本から観光で来る方に使ってもらったりできるのでいいかも、と話したりしています。その中で面白い出会いもあるかもしれないし。

 

ちなみに、主要居住物件でない場合には、使途目的の変更など、かなり煩雑な手続きがあり、こちらは貸主の頭を痛めているとうですね。罰金が発生しているのはこういったケースのほう。こういった短期貸出がビジネス・投資として成立してしまうと、ただでさえパリは居住スペースが不足しているので、さらに需給が逼迫して、物件価格があがり…ということが懸念されているようです。

 

P to Pビジネスとか、シェア・エコノミーってこれからのあるべき姿だなと思う。特にフランスは、別にお金持ちでなくても別荘ってよく聞くので、季節によっては遊ばせているセカンドハウスを貸したいっていうニーズはすごい多いはず。日本は、フランスに比べて別荘文化は、一部の人たちな気がするけれど、どうなんだろう、プラットフォームがまだ充実していない印象だけど。

何にしてもAirbnbは、規制に負けず頑張ってほしいものです。