Paris 2014 + 3

2014年に「パリに引っ越しました」(旧ブログタイトル)。3年目の私的メモ。

ミュンヘンの休日

今週は会社の研修の一環でミュンヘンだったので、前乗りして週末をミュンヘンで過ごすことにする。パリに負けず劣らずの曇天。寒い。

すごーく昔に来たことがあったこともあり、ゆるい感じで観光。というかモチベーションが上がるほど、何かあるわけでもないような。(失礼)

同僚が見つけてきたヒットラー台頭にまつわる街歩きツアーに参加。正直半分くらいしかわからなかったが、最近アメリカでも日本でもヨーロッパでも、ナショナリズムの台頭というか、全体的に変な空気なので、どうドイツ国民がナチスに熱狂していったのかを読み解くのは大事な気がする。宿題にしたいと思います。

 

https://www.instagram.com/p/BY200Sbg7Zy/

日曜日にはセントラルパークよりも広い英国庭園で10KMランがあったので参加。旅先で走るのって、気分がかわるので飽き性の自分にはもってこい。

フラットなコースで気温も涼しかったのでとても走りやすかった。手元のiPhoneでは58'36"(5分52秒/km)で目標の6分00秒をクリア。次回は11月の5分45秒/kmが目標。これからは寒くて走るのが辛くなってくるなぁ。

道すがら、人だかりがあるなぁと思ったらサーファー発見。ミュンヘン名物らしい。 

 

https://www.instagram.com/p/BY83g94A8Mq/

10KMランの後には、イギリス人建築家ノーマン・フォスターによって増築されたレンバッハハウス美術館に滑り込む。ミュンヘン市立美術館で、19世紀絵画、カンジンスキーやクレーなどの20世紀絵画と現代美術のコレクションがある。

 

https://www.instagram.com/p/BY86-koAx_H/

19世紀のどっしりして暗い感じの絵画や説明書きがないとちんぷんかんの現代美術は、気分がのってないとどうもつまらない。今回観て楽しかったのは「青騎士」グループの作品群。カンジンスキーは音楽的で面白いし、色づかいやモチーフを見ているとなんだか気分が明るくなるようなものが多くて好き。クレーもかわいい。画家同士がお互いがどう関係していたのがよくわかって少し身近に感じられる。

この美術館の近くには、他にも古典的なものから現代美術までカバーするみっつのピナコテーク(美術館)があるのだけれど、お腹いっぱいなので今回はパス。

 

最初に日は中心街にある Spezlwirtschaftでドイツ風料理にトライ、二日目は泊まったところに近かったこともあり、とても評判がいいということで TAKUMI Ramen

こんなことドイツ人が聞いたら怒っちゃうかもしれないけど、ドイツ料理って(何回食べても)「まあやっぱりこんなものかぁ」という感じになってしまうのよね。二日目にすでに日本食に走ってるところからも察していただけるかもしれないけど。。。

 

荷物を詰め替えて、今週は次はNYに飛びます。

Bureau de legendes

うちにはテレビがない。仕事でフランス語漬けなのに、帰ってまでフランス語のテレビ番組なんて観る気がしない。本も読みたくない。新聞も読みたくない(ダメ)。

そんな私には革命。Caneal+制作のLe Bureau des Légendesというテレビドラマがかなり面白かった。スパイものが好きな人にはかなりオススメ。

 

         f:id:nico1984:20170826034930p:plain

フランスの諜報・情報機関 DGSE(アメリカでいうCIA?)が舞台。主人公ギヨームは、ポールという名のフランス語教師としてシリアに6年滞在し、エージェントとして情報源になるような人をリクルートする任務を終えて、パリに戻る。本当は、「ポール」としての身分証は全て返却しなくてはいけないのだけれど、、、というところから話はスタート。

脚本家は実際にエージェントにインタビューを重ねて制作したとのことで、リアリティのある作りになっている。シリア、アルジェリア、イランなどが絡んできて、毎回ハラハラする。

 全10話でシーズン1は、夏休みの間に消化。シーズン2は、クリスマスにでも観たいと思います。現在シーズン4が制作中とか。

フランスの休暇日数

夏休み中に見た各国の休暇についてのまとめ記事をご紹介。

 

f:id:nico1984:20170830034207p:plain

Les Echos – Qu'est-ce que tu fais pour les vacances ?

 

3カ国だけ抜き出してみるとこんな感じ。

日本   25日(祝日15日 + 有給10日)

米国   20日(祝日10日 + 有給10日)

フランス 36日(祝日11日 + 有給25日)

これだけ見ると、フランスも日本に比べて10日間多いだけなんだと思うかもしれないれど、これは法廷日数での計算で、実際は有給はもう少しあるかな?というのが実感。

 

私が働いた三社の例でいうと、

日本   29日(祝日15日 + 有給20日 x 消化率70%)

米国   30日(祝日10日 + 有給20日 x 消化率100%)

フランス 53日〜58日(祝日11日 + 有給28日 x 消化率100% + RTT振替休日19日 x 消化率75〜100%)

 

記憶がおぼろげだけれど、私が東京で働いていた時は、米系企業だったので有給消化を勧められていたけれど、せいぜい消化率70%。(それでも平社員にくせによく取るな、、という目で見られていた気が。。。)

NYにいた頃は、祝日は日本より少ないものの、有給は100%消化するのが当たり前だったのであまり変化を感じなかった。

そしてパリ。有給28日に加え、RTT(週35時間労働制)の代替休日が19日もらえる。さすがに全て消化しきれないので、5日間は会社に買い取ってもらい、祝日を合わせて年間53日。こんなに休みがあるので、8月は最低でも2週間取ってとお達しが出るし、3週間の夏休みが平均的。4週間という人もちらほら。

つまりパリでは東京やNYにいた頃の1.8〜2倍の休みがある。少なくとも丸一か月分くらいはお休みが多ので、お給料一か月分くらいはボーナスみたいなものですね。

フランスと日本で全く同じお仕事していたら、どうしてもお給料は少なくなってしまう気がするけれど、1割くらいは休暇の多さで説明がつきますねぇ。

Biglove caffèでブランチ

まだ人がまばらな8月のパリ。マレも閑散としていて、観光客しかいない。

そんななか行列ができるのがマレにあるBiglove Caffè。12時に待ち合わせしたものの、私たちが遅刻してしまったのでひやっとしたけれど、ラッキーにもすべりこめた。これで満席。

 

https://www.instagram.com/p/BYC7aTZAxfu/

11区のOber Mamma, East Mammaなどのトラッテリアがあり、どれも行列ができる。ここはグルテンフリーのカフェでブランチにぴったり。写真は帰り際の15時頃なので、さすがに行列はなかったけれど。。それにしても最近、ガラスのファサードがはやってるのかしら。ホリーベリーの新店舗もこんな感じだった気がする。

 

https://www.instagram.com/p/BYC7dNRAAgx/

リコッタチーズとズッキーニのピザ。軽めのピザだったのでデザートにも余力を残せました。

 

https://www.instagram.com/p/BYC7imRg2RK/

目玉メニューのパンケーキ。クリームが重たすぎず、とってもおいしかった。

 

覚えている限り働いている人も、みんなイタリア訛りのフランス語で、イタリア人が経営しているのかと思いきや、Big MammaグループってHEC出身の30代男子がふたりで始めたらしいんですね。

飲食業界経験もなく、イタリア人でもなく、それでもイタリアンでこれだけ受け入れられるものを作り上げたのってすごいなぁ。2-3年で6店舗持つってかなりのハイスピード。自分たちがシェフだったらこうはいかないだろうし、そういう意味ではビジネスマンなんだろうけど。情熱なくしては、このスピードもないだろうし、面白い人たちだなぁ。と、行ったあとに思ったのでした。

参考)Big Mamma : histoire fulgurante d’un empire food 

 

三日坊主ランナー

 私の短所は「熱しやすく冷めやすい」と「三日坊主」。最近もう諦めがついてきた。

なので最近思うのは、三日坊主を繰り返していくことしかないということである。

「走る」ことに関して言えば、もう何回やめているかわからない。マラソンに凝っていた上司の影響で5kmのファンランに出たのが、おそらく5~6年前。

同時期に走り出した先輩は、みるみるうちに痩せて、今ではマラソンも何回も完走している。元上司は、海外遠征してマラソンに出るは、アイアンマンやらウルトラマラソンに参加するまでになってしまって走ること中心の生活と言っていいような気がする。

振り返って、私はというと、ようやくハーフマラソンをちょろちょろするくらい。去年 20km de Parisに参加して気をよくして、12月にも10kmランに出たまではよかったが、寒くて暗い中、走る意欲は限りなくゼロに近くなってしまい、結局、エントリーした3月のSemi de Parisでは、ほとんど練習といった練習もしないまま参加。雨が降って寒いし、最後は膝が痛くなって歩くはで、いいところなしでした。ここで膝を痛めてまた一回休み。

6月の10kmランでは、痛みが消えていたのはよかったが、今度は30度近い暑い日で、いまいちのタイム。しかし、なんだかんだいって?四半期に一度くらいはランイベントで走っているじゃないかということに気づいて、今またヤル気を出してきている。

ということで、9月は出張でミュンヘンに行くため、前のりして10kmランに出て、もう一度くらい10kmをはさんで、次回のSemi de Paris ではぜひリベンジをしたい。

当面は10kmランしかないので、kmあたりの目標タイムはこんな感じかな。

2016年6月   6分12秒

2016年12月 5分58秒

2017年6月   6分20秒

2017年9月      6分00秒 目標

2017年11月    5分45秒 目標

2017年12月    5分30秒 目標

 

また懲りずに報告します。

 

nico1984.hatenablog.com

 

続・北モロッコ旅行

アシラで2泊したあとはシェフシャウエンに向かう。海沿いの街から内陸に2時間半。

カサブランカに住む友人が教えてくれた宿泊先で、正確にはシェフシャウエンの外側。駐車場に自分たちの車を残し、迎えの四駆に乗り換えてB&Bに向かう。山の中腹にある村を抜けると眺めのいいB&Bに到着。

https://www.instagram.com/p/BTozsKIAxPi/

家畜の鳴き声で目を覚ますと、テラスからは雲海が広がる。めちゃくちゃ気持ちがいい。早起きは三文の得とはこのこと。周りは農業中心の質素な村で、主にサフランとマリファナを育ているようだ。(シャウエンは割と有名なマリファナの産地らしい)

 

https://www.instagram.com/p/BTozQMfgwn1/ 

旦那はトレッキングに行ってしまったので、テラスで本を読んで過ごす。テラスには孔雀が居座り、これが面白い。植木鉢に映りこんだ自分の姿を見て、雌と勘違いしているのか、ずっと覗き込んでいる。

 

https://www.instagram.com/p/BTozekUgBeD/

肝心のシェフシャウエン自体は、あまり印象に残らないまま通り過ぎてしまったのだけれど、何をするでもなくのんびりしては、タジンを食べて過ごすというのは悪くない。

 

https://www.instagram.com/p/BTpEx-8ArgT/

https://www.instagram.com/p/BTrZolqASth/

シェフシャウエンのあとは北上してテトゥアンに。立派な地方都市といったおもむき。カサブランカでは友人についてまわっていたので気付かなかったが、カフェには男性ばかり。イスラム文化だなぁと人を眺めるのが楽しい。

 

https://www.instagram.com/p/BT3A__KgyFG/

最後は海沿いに移動してタンジェ。ここまで来ると、地中海を挟んでスペインが見えるし、文化的にもヨーロッパの空気を感じる。フランスやベルギーから移住している人も多く、ここは週末旅行でまた遊びに来たいというくらい居心地がいい。

パリに戻ってしばらくすると友人カップルからはこの秋にラバで結婚式を行うという知らせが届いた。その後には同僚からも再びラバで結婚式とのこと。なんと今年だけで3回もモロッコに行くことになりそうだ。

 

北モロッコの片隅で日本人に会う

モロッコ人とユダヤ系アメリカ人の友人が、トランプ政権になってからの入出国の混乱に不安を感じて、今年の春にNYで予定していた結婚式を見送った。

アメリカの重苦しい雰囲気を身近に感じさせるできごとで、それなりに思うところはあったが、とりあえずの問題は、宙ぶらりんになってしまった5月の休暇をどうするか。

そして連想ゲームのように、私たちは急遽モロッコに行くことにした。カサブランカで友人を訪ねてから、アシラ、シェフシャウエン、テトゥアン、タンジェと北モロッコを巡る一週間。南モロッコはかなり疲れるという話を各方面から聞いていたので、また別の機会に。

https://www.instagram.com/p/BTeiQyiAJOe/

パリからは飛行機で3時間、政情も安定しているし、フランス語も通じるし、身近な旅行先。まずはカサブランカで友人と会う。建設に8年間かかったモロッコ最大級のハサンII世モスク。エメラルドグリーンをメインにした細かな装飾は見応えがある。アブダビの白亜のモスクも圧巻だが、こちらも趣が違ってまたいい。

 

https://www.instagram.com/p/BTj4Mj9g8mx/

https://www.instagram.com/p/BTj3u6HAp1s/カサブランカから車で北上すること3時間。タンジェの南に位置するアシラという小さな海辺の街がある。フランス人の友人から日本人が営むDar TabiaというB&Bがあると聞いていたので気になっていたので、2泊することにする。

 

https://www.instagram.com/p/BTj4MgsAKpD/

フランスにいたこともある宿主さんは、モロッコに惚れ込んでマラケッシュで働くも、アシラを気に入って3年前にオープン。趣味よくインテリアが揃って、かわいい赤ちゃんをあやしながら宿を夫婦で切り盛り。

こういう生活いいなぁと思わずにはいられない。刺激になる出会いに、翌月には日本で再び会うことに。久しぶりにこんな次につながる出会いがあって嬉しくなってしまった。北モロッコに行く時にはおすすめ。(@dartabia - instagram