Paris 2014 + 3

2014年に「パリに引っ越しました」(旧ブログタイトル)。3年目の私的メモ。

ところでcadreって何?

日本の民間企業にはあまりない概念の cadre(カードル/キャードル)について少し説明したいと思います。

フランスで企業で雇用されるときには、cadreかnon cadreのどちらかで採用されます。在仏日系企業で働くときに、日本人間でやり取りされる場合には、この単語は出て来ないかもしれません。

最初にこの言葉を聞いたいた時、cadreは「額縁」という単語として覚えていたので、ちんぷんかんぷんでした。一般的に聞くのは、企業(もしくは官僚・軍隊組織)で指揮をとる職として「幹部」もしくは「幹部候補生」と説明されています。でもこの説明は、ちょっと固くて大げさに聞こえます。

日本で置き換えるとしたら、官僚・警察の「キャリア」と「ノンキャリ」のイメージに近いのかなと思います。「キャリア」だと最初から待遇が良かったり、早く昇進したりしますよね。イメージとしては、ああいう感じ。民間だと、総合職と一般職という概念とも割と近いと思います。

エリート中のエリートというわけではなくて、Bac + 5までやっている(だいたい院卒に相当)と、新卒でcadre として採用のルートにのっかっています。Bac + 3(学卒相当)あたりだと、スタートはnon cadreで数年で cadre へ昇進となるようです。

 

オファーの場合には、「あなたは cadre/non cadre で年俸換算 何万ユーロでのオファーです」と説明があると思います。また、募集がかかっているポストに求められるプロフィール(学歴要件など)でイメージつくかと思いますが、自分はどっち?と思ったら、誤解がないように 聞いてみることをお勧めします。(フランスで修士相当のディプロムがあれば、当然 cadre です。)