Paris 2014 + 3

2014年に「パリに引っ越しました」(旧ブログタイトル)。3年目の私的メモ。

2015年の予測キャッシュフローを策定する:『全面改訂 超簡単 お金の運用術』を読んでいます

年初に、お金に関しての考え方をチューニングをしておく。既に読んだことのある『全面改訂 超簡単 お金の運用術』で、考え方をおさらい。運用について自分でアレコレ考えたくはない(時間・労力をかけたくない)けれど、最低限の資産運用をしておきたい人向けにコンパクトにまとまっている。私は海外にいるので、具体的な「運用商品」は活用できないが、考え方のメンテナンスにちょうどよい。

 

 

人生の豊かさに重要な六つの要素を点検する

著者は、資産運用以前に見直しておくことがあることを思い出させてくれる。「人生の豊かさに重要な六つの要素」として、影響度が大きいほうから、

① 稼ぎの多寡(ダブルインカム、老後の仕事、副業)
② 節約と貯蓄の習慣
③ 住居・不動産
④ 保険
⑤ 自動車
⑥ 資産運用(ただし、運用元本の増加と共に重要度が増す)

を挙げている。改善の必要度を加味すると、私の場合は、こうなる。

  1. 稼ぎの多寡:早々に改善したいところだが、今日明日でどうにかなる話ではないので、継続的に取り組む。
  2. 節約と貯蓄の習慣:本を再読したことで、おざなりになっていたことに気づく。要点検。
  3. 資産運用:生活基盤がパリになったので、少し調整(⇒本の範囲外の話)
  4. 住居・不動産:家賃は家計の1/4程度に収まっており、生活の自由度を優先したいので、居住用不動産取得は検討していない。投資用は稼ぎが増えた時点で検討するとして、現段階では、見直せる要素は少ない。
  5. 保険:子供はいないので、社会保障と貯金でカバーし、特別加入する予定はない。
  6. 自動車:月一回も使う機会ないので、持つ予定ない。 

今回気づいて良かったのが、「② 節約と貯蓄の習慣」だ。パリに引っ越してからしばらくは、生活の立ち上げでばたばたしていたこともあり、整理ができていなかった。

過去数ヶ月の支出を見て、2015年の毎月の支出内訳をざっくり決める。特に今年は自分たちの結婚式に加え、友人の結婚式が7件(うち海外が3件)もあり大型出費が立て続けにあるので、毎月一定額を別口座に積み立てることにした。収入が増えない限り、貯蓄に回らないという厳しい現実にぶつかる。今年度の支出を意識したことで、メリハリの効いた家計になりそうだ。何ともまあ、資産運用以前のお話で反省することしきり。転職・引っ越し・ライフイベントが起こった際に、この6点は見直しは必須だと再認識

 

資産運用について考える

この本の目的は、① 極めて簡単だけれども、② 現実的にはほぼベストに近くて、③ 無難なお金の運用方法を、読者に伝えることにある。

とのことで、本当にシンプルで、逆に言うと、目新しいことは何もない。当座の生活に必要なお金は、普通預金に置き、残ったお金を、リスク運用マネーと無リスク運用マネーに分ける。それぞれ、インデックスの投資信託と国債で保有する。大きな支出が生じたら、部分解約して充当、NISA及び確定拠出年金を最大限に利用する、といった内容だ。それを丁寧に説明してくれる。どのファンドがいいかまで具体的に挙げているので、最低限押さえたい人に最適だし、ここをクリアしてから、別の本を読んでも遅くない

専門的にいって運用が「上手い」というためには、同じ大きさのリスクを前提としてリターンの水準を改善しなければならない。この場合、確実に年率1%改善するのはなかなか大変なことなのだ。(中略)500万の運用利回りを1%改善しても、年間5万円にしかならない。(中略)有り体にいって、人生の諸問題をお金の運用だけで解決しようとは考えない方がいいということだ。

全く、仰るとおりで、労働所得(本業)をきっちりやることが一番の近道なのを、しーっかり思い出しました。2015年は、①稼ぎを改善し、支出管理を行い、③キャッシュフローを増やすことから始めることとします。みなさまも、しばらく見直していない項目をぜひチェックしてみてください。